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死ぬ程洒落にならない怖い話-さっちゃん

736 :本当にあった怖い名無し:2013/05/02(木) 16:08:34.50 ID:JeNOOabH0
一年前、私達と友人家族は、とある湖の近くでキャンプをしました。
昼の1時にチェックインし、テントの設営などを終え、
夕食までの時間に大人は休憩タイム、子供達は周辺で遊んでいました。

そろそろ夕食をと思い、子供達を呼んだところ、当時小1の娘だけ見当たりません。
子供達に聞いても、さっきまで一緒に遊んでいたと言うのみで、どこにいるのかわかりません。
時期がずれていたのとマイナーなキャンプ場だったからか、キャンプ客は私達グループともう二組のグループのみでした。
見通しもよい場所なのですぐに見つかると思ったのですが、なかなか見つかりません。
すべて探し尽くし、他に隠れるような場所はないはずなのに、見つからないのです。
キャンプ場の管理人さんも、「こんなことは始まって以来だ」「考えられない」と首をひねるばかりです。
日も暗くなり、もしや湖の底に・・・と不安になり、然るべき機関に協力を要請しようと話し合っていたとき、
ひょっこりと娘が現れたのです。
一体何処にいたのか問い詰めると、「さっちゃんと遊んでた」と言うのです。
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737 :本当にあった怖い名無し:2013/05/02(木) 16:11:04.89 ID:JeNOOabH0
さっちゃんというのは、いつの頃からか名前を口にしている娘の空想の友達です。
最初は人形にさっちゃんと名付けて遊んでいるのかと思ってたのですが違ったようで、
さっちゃんと人形で遊んでいたのです。
その後も思い出したように名前が出てくる程度で、
このくらいの歳だと空想遊びするし、実害がなければいいかと思い放置していたのでした。
さっちゃんのことは気になりましたが、とりあえず、御迷惑をおかけした方々にお詫びと御礼をし、
娘も無事に戻ってきたので、キャンプを続行しました。

キャンプから帰ってきてからの娘は普段通りで、
聞けばさっちゃんの話はするものの、現実の友達との遊びが忙しいためか、自ら進んで話をすることはなくなりました。
こうやって空想より現実の世界の比重が高くなるのか、とホッと一安心していたある日の事です。
息子が「お姉ちゃんが知らないおじさんと部屋で遊んでいる」と言いに来たのです。
え?家の中に不審者が??と恐る恐る二階の子供部屋に行くと、
娘は一人でお人形遊びをしているだけで誰もいません。
「この部屋に誰かいた?」
娘に尋ねると、
「あー、さっちゃんの事?遊んでっていうから、さっきまで一緒に遊んであげてたよ」
なんとさっちゃんというのは、おじさんのことだったのです。
しかも、娘だけでなく息子にも見えた??
空想じゃなくて、誰かが家に忍び込んだのか?
何年も前から?
パニックになりつつ、とにかく、子供達にはそのおじさんとは絶対に遊ばないように言い聞かせました。


738 :本当にあった怖い名無し:2013/05/02(木) 16:13:30.89 ID:JeNOOabH0
夫にその話をしたところ、「そういえば、子供にしか見えないおっさんの話があったよな」と言い始めました。
確かに昔、そんな話があった気がします。
口裂け女系の都市伝説で、細かい事は忘れましたが、
子供にしか見えないおじさんがいて、ついていったら帰ってこれなくなるとか、そんな話です。
その話と今回のこととの関連もわからず、当然解決法も思いつきません。
結局、どうすることもできず、不安と気持ち悪さを感じながら毎日を過ごしていました。

そして、それからしばらくたったころの話です。
夜中に目が覚め、ふと目をやると、真っ暗なリビングの滑り台をスーと娘が滑っていました。
少し説明すると、我が家はリビングに併設している和室に布団を敷いて家族で寝ていて、
リビングには子供用のジャングルジムと滑り台が一体化した遊具を置いています。


739 :本当にあった怖い名無し:2013/05/02(木) 16:15:29.79 ID:JeNOOabH0
あまりにもびっくりして、声をかけずに、ぼーっとその光景を眺めていました。
よくみると娘の隣に人影がみえます。
暗くて良く分からないのですが、大人のようです。
夫は隣で寝ています。
これがさっちゃんなんだと確信して、思わず娘に「こっちに来なさい」と叫んでしまいました。
急に声をかけられびっくりした娘が、こちらに来ようとしましたが、
その人影は娘の手を掴むと、暗闇の方に引っ張り始めました。
私は慌てて布団から飛び出ると娘を抱きかかえ、その人影の手を振り解きました。
しかし、振り解いても振り解いても掴まれるのです。
よく見ると、腕は一本だけではなく、5,6本あるようでした。
驚きすぎると声が出せないようで、無言でその手と格闘しました。
後で考えると、すぐそばに夫がいたので助けを呼べたはずなのですが、全く念頭にありませんでした。
人影は1つで、顔をあげたらすぐそこにあったのですが、
みてしまったら最後のような気がして顔をあげることができず、結局、さっちゃんの顔をみることはできませんでした。

ようやく手を振り解いて、布団の方へ戻りました。
幸い、影は追いかけて来ず、暗闇に留まっていました。
1時間、ひょっとしたら10分くらいだったかもしれません。
ふっと気配がなくなり、影は消えてしまいました。
そうなってやっと夫の存在を思い出し、叩き起しました。
夫は口には出しませんが、私達2人が寝ぼけていたと思っているようです。
私自身、ひょっとしたら夢だったのかもと思うこともあります。
ただ、娘も私も同時に寝ぼける事があるでしょうか?
あの腕の感触は夢ではないはずです。

あれから、さっちゃんは娘の前には現れていないそうです。
なんとなく、もう娘の前には現れないと確信しています。
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カテゴリ:死ぬ程洒落にならない怖い話

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