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死ぬ程洒落にならない怖い話-真夜中のガレージ

オカルト
774 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/05/25(日) 20:43:16.43 ID:xb7J7ZSo0.net
俺は今 妹と二人で一軒家に住んでいて 二人で一台の車を共有して使っている。
その車を普段止めてあるのが 2階の部屋が屋根替わりになってるくらいで、周りからは中が見え見えのガレージもどきなんだ
そんなガレージだから 一応の防犯に、と妹が買ってきたセンサー型のライトをつけてみた。

ところが ライトをつけてから数日たって 向かいの家の人が 妹に
ここ数日 真夜中にガレージが明るくて迷惑だ
といった趣旨のことを遠回しに言ってきたらしい
向かいの人は俺が夜中に車でもいじってるんだろうと思ったらしいが もちろんそんなことをする訳が無い
どうやら 泥棒が大胆にも毎日 我が家に来ているらしい。

そこで俺は その日の夜中に、ガレージに一番近い1階のトイレで電灯を消し 一人で泥棒が来るのを待った。
暗い中で 暇つぶしに見ていた携帯のデジタル時計が1時をまわった頃だった
トイレの窓からガレージのライトがついたのが分かった
俺はあらかじめ外に出しておいた箒があるのを確かめて 玄関からそっとガレージを覗き込んだ。

二台 車の入るガレージには一台の車しか入れてなかったわけだから ガレージには少し開けた空間があった。
明るくひかるライトが 床のコンクリを照らし周りの闇から 浮き上がらせていた。
その光の中央にはこちらに背を向けた一人の男が立っていた
一言 怒鳴って驚かせてでもやろうかと思ったがどうにも様子がおかしいことに気がついた
男は車を物色するでも 光を恐るでもなくただ立っているだけだったのだ。
男の纏う異様な雰囲気を振り払うように俺は鋭く
「何してる」
と言った 言ってみると鋭いというには程遠かったが
男はその声に反応しゆっくりとこちらに振り向いた
男の目がこちらから見えた瞬間、鳥肌が全身にたった 無感情な目だったのだ
それこそ死んだ魚のような目というのが当てはまるような
しばらく俺はその目を見据えると 男は不意によろよろと後ずさり闇に溶けてどこに行ったか分からなくなった。
俺は不気味に思いながらも 後を追うことはせず その日は眠りについた
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775 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/05/25(日) 20:43:46.09 ID:xb7J7ZSo0.net
俺は次の日も念の為に、と ガレージを 見張ることにした
果たして デジタル時計が1時をまわると ガレージの灯は光を灯した
また あの男か… そう思いながら玄関からガレージを覗き込むと 女性の後ろ姿が見えた あの男ではなかった安堵が心を覆い
俺は
「何してるんですか」
と 警戒せずに言ってしまった 声が聞こえると彼女はゆっくりと振り返った。
俺はハッと息を飲んだ その女性も あの目をしているのだ 死んだ魚のような、 光を灯さないあの目を。
今度は女が立ち去るのを見ることなく急いで玄関に入り鍵を閉めた。

何かおかしい えも知れぬ恐怖を感じた俺は 次の日からは トイレの中からガレージの灯を認める事しか出来なくなってしまった。

少しずつ日中の仕事にも手がつかなくなり 自分でも 限界を感じはじめたある日
俺は持てる勇気を振り絞り トイレ特有のすりガラスを開け 鉄格子の嵌った窓からガレージを覗けるだけ覗いた
鉄格子に顔を擦り付け ガレージをじっと見つめる。後もう少しであいつらの立っていた所が見える。 そう思って さらに身を乗り出そうとした時だった

唐突に目の前に あの濁った目が現れた。
ガレージに気を取られすぎていた自分を呪った。 トイレに俺がいることに気づいたあいつは ガレージからこのトイレまではい登って来たに違いない 。
死角になっていて気づかなかったんだ。
狭いトイレの中であいつと顔を合わせ あたかも自分に逃げ場が無いように思え、パニックになる。
声にならない悲鳴を上げながら 俺はトイレの窓を乱暴に閉めた。
すりガラスにうつる影が 薄くなったのを見て ホッと息をついた。

776 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/05/25(日) 20:44:26.61 ID:xb7J7ZSo0.net
束の間 トイレのすぐとなりの玄関の扉が ガタガタと音をたてて揺れた
あぁ 入って来ようしている。 俺は トイレから這い出て 慌てて玄関の鍵が掛かっているのを確認した。
なおも音をたてて扉は揺れつづける
すると突然音が止んだ 俺は じっと扉の向こうを見つめた。
どこかでカチャンという なんとも 頼りない 音が響いた 僅かな音に心臓が跳ねる
少し遅れて玄関の鍵が開いたのだということに気づいた
俺はえも知れぬ恐怖への確信を抱き
今度こそ 錯覚ではない逃げ場のない絶望を感じた。

妹の寝室から離れた2階の部屋に逃げ込んだのは僅かに残った理性だった。
階段を上ってくる気配を感じた俺は ドアを本棚で塞ぎ それにもたれて座り込んだ
階段を上りきった気配は ドアに手をかけた 背中に感じる圧力に慌てて俺は対抗する。どこか非現実的なこの葛藤も 扉の向こうから聞こえてくる 息遣いのせいで 俺は諦めることもできずに必死に本棚を押し返した。

気がついた時には 本棚を押すのは俺だけとなっていた。
もう扉の向こうの気配は無くなっていた。 握り締めていた携帯を見ると二時になりかけたところだった
これまで霊体験などしたことは無かったが あいつは人間ではないことは分かった
小さい頃はそんな体験に少し憧れたものだが もう二度とこんな目にはあいたくはない。

その時だった。 コツンと鈍い音がした。 音は無音の部屋によく響き、俺は咄嗟に音のした方を見上げた。
開け放たれたカーテン 暗い部屋の中から見える 窓の外の暗いベランダ
あの無表情な目が、 あの死んだ魚の目が、 あの濁った目が、
何人ものあの目をした奴らがこちらを覗きこんでいた。
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カテゴリ:死ぬ程洒落にならない怖い話

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